スーパーのお魚コーナーに行くと、端っこのほうに肩身を狭そうにして並んでいる魚のあら。
普段捨てがちな部分ですが、実は栄養たっぷりで、しかも美容効果も抜群なんです。
無駄なく食材を活用することはサステナブルな消費にもつながり、価格もとてもお手頃なので節約にももってこいの嬉しいことずくしです。
高級魚である鯛も、あらならとってもお安く手に入りおすすめです。
今回は、鯛のあらの驚くべき栄養価と美容効果について、ご紹介します!
1.魚のあらとは?
「魚のあら」とは、魚を調理する際に残る部位のことを指します。
具体的には、頭、骨、皮、ヒレ、内臓など、一般的には捨てられがちな部分が含まれます。
しかし、このあらには、身には含まれない、または身よりも多く含まれる栄養素が詰まっており、実は非常に価値の高い食材です。
あらは、見た目や食べ方に工夫が必要なことから敬遠されがちですが、料理に活用することで美味しく、栄養豊富な一品に変わります。
特に、鯛のあらは他の魚に比べても栄養が豊富で、身では得られない多くの健康効果があります。
2.栄養満点な鯛のあら
鯛のあらには、身の部分には含まれない、あるいは少量しか含まれない栄養素が豊富に含まれています。捨てるのはもったいない、美容効果たっぷりの食材です。
1. コラーゲン
鯛の皮や骨には、特に豊富なコラーゲンが含まれています。
コラーゲンは、肌の弾力を保ち、シワやたるみを防ぐ美容効果があることで知られています。
身にもコラーゲンは含まれますが、特に皮や骨部分に多く集中しているため、あらを利用することでコラーゲン摂取量が増えます。
2. カルシウム
鯛の骨には、カルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは、骨や歯の健康を保つために必要不可欠なミネラルで、特に女性や成長期の子ども、年配の方には重要です。
身の部分にもカルシウムは含まれていますが、骨にはその何倍もの量が含まれているため、あらを食べることで効率的にカルシウムを摂取できます。
3. ゼラチン質
鯛の頭や皮には、ゼラチン質が豊富です。
このゼラチン質は、煮込むことで溶け出し、料理に深い旨味を与えるとともに、消化を助ける効果もあります。
また、ゼラチン質にはコラーゲンが含まれており、美容効果たっぷりです。
4. ビタミンB群
鯛の頭部やあらの部分には、ビタミンB群(特にB1、B2、B6)が豊富に含まれています。
ビタミンB群は、エネルギー代謝を助け、疲労回復や肌の健康維持に役立ちます。
鯛の身にもビタミンB群は含まれていますが、特にあらの部分でその量が多いです。
5. EPA・DHA
鯛には、n-3系脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれており、特にあらの部分に多く含まれています。
これらの脂肪酸は、血液をサラサラにし、心臓の健康を守り、炎症を抑える効果があります。
あらを煮込むことで、これらの健康成分を効率的に摂取できます。
3.面倒な調理は不要!とりあえず焼く
魚料理が好きな方でも、調理の手間を考えるとお肉料理に偏りがちな方も多いのではないでしょうか?
体型維持のために魚を毎日食べるために大切なのは、継続することです。
苦手なことや大変なことは忙しい毎日で絶対に続きません。
あまり難しく考えずに、グリルでそのまま焼くだけでもOKです!
ちなみにこの日は、目までしっかりいただきました。
目の部分にはビタミンAも豊富に含まれ、肌のターンオーバー促進や、眼球の疲労回復にも効果的です。
4.まとめ
鯛のあらをはじめ、魚のあらは安くてとっても経済的なだけでなく、サステナブルで栄養満点な食材です。美容のために1日3食のうち1食は魚料理は摂るように心がけたいものですが、お肉と違い魚は高かったり、調理のハードルが高く、なかなか手に取りづらいという方も多いのではないでしょうか。
そんな方へ、ぜひ、魚のあらを上手に活用し、日々の食卓に魚を取り入れてみてください。
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